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有楽町 2023年秋で閉店する「喫茶ストーン」で今のうちにフルーツサンドを食べておきたい

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店構え

有楽町ビルヂングの1Fにあるストーンは、その店名の通り店内が御影石と大理石による石造りです。

これには理由があって初代オーナーの実家が大森で石材店を営んでいたからだそうです。現在は初代のお孫さんが三代目として経営されています。

創業は1966年。有楽町ビル開業時からここにお店を構えています。長らくこの地で有楽町の歴史を見つめ続けている歴史ある喫茶店です。

有楽町ビルヂング1F 喫茶ストーン

残念ながらストーンは2023年秋で閉店予定です。懐かしい人も未訪問の人も今のうちに最後の訪問をしてみましょう。

店内

ビルの中の喫茶店とは思えない店内です。

壁は全面大理石、床は白と黒の石によるモザイクで抽象的な模様になっています。壁の大理石はきっと長年のヤニでだいぶ色がついているんではないでしょうか。でも、大理石なので表面を少し削ってあげればまた元の色味が出てくるはずです。

ちなみに現在は禁煙です。

有楽町ビルヂング1F 喫茶ストーン

モノトーンのモザイクがこれまたとてもいい感じです。やっぱり石は長持ちするんですね。

最初はお金がかかるけど、いいものを使うと飽きないし、長持ちするということを体現している喫茶店です。

開店当初は剣持勇デザインの椅子だったそうです。全面石の内装と剣持デザインの椅子の組み合わせで開店当時は多くの建築雑誌に取り上げられたそうです。その時代の雰囲気見てみたいなぁ。▼

有楽町ビルヂング1F 喫茶ストーン

ここは、入って左側のウィンドーに面したテーブル席です。お客さんが誰もいなかったので、許可を得て撮影させてもらいました。▼

メニュー

創業1966年の老舗喫茶店とは思えないクラフト紙とクリップボードを使ったお洒落なメニューです。▼

有楽町ビルヂング1F 喫茶ストーン メニュー

日本茶や昆布茶もちゃんとあるところは老舗喫茶店らしいですね。

しかも羊羹つきって!▼

有楽町ビルヂング1F 喫茶ストーン メニュー

チョコレートケーキがコーヒーケーキに変更されています。

なんか気になります。▼

有楽町ビルヂング1F 喫茶ストーン メニュー

オーダー

オーダーしたのはコーヒーとコーヒーケーキとフルーツサンドです。

コーヒーケーキは周りがチョコレートコーテイングされていて、中はコーヒー味のスポンジケーキでした。上にたっぷりと乗った生クリームをつけていただきました。▼

有楽町ビルヂング1F 喫茶ストーン コーヒーケーキとフルーツサンド

フルーツサンドはバナナと生クリームのとってもシンプルなもの。

なんだか床のモザイク模様みたいに見えてしまうのは、考えすぎでしょうか。甘さ控えめで量たっぷりの生クリームがとてもおいしかったです。▼

有楽町ビルヂング1F 喫茶ストーン フルーツサンド

ポイント

初代オーナーは、現三代目オーナーのお祖母様で、お祖父様が亡くなられて未亡人となり、何か商売を始めようということでスタートした喫茶店がこのストーンです。そのお祖母様の実家が石材店でそのショールームも兼ねて作られたので、お店にはふんだんに石が使われ、店名もそのまんま「ストーン」になったというこのストーリーがポイントです。

 

ショールームも兼ねていたわけですから、おすすめの石や技法を使ったはずです。きっとモザイクを得意としていた石材店だったのでしょうね。どうやら残念ながら現在はその石材店はなくなっており、喫茶店だけが残っています。

思えば、ニュー新橋ビル3Fのカトレアや地下にある喫茶フジもビルの開業時からずっと変わらず営業しています。他のテナントは長いビルの歴史の中で入れ替わり立ち替わり変わっていたと思いますが、喫茶店は息が長い業種なのかもしれません。

追記:ストーンが入る有楽町ビルジングとその隣の新有楽町ビルの建替えが決定しました。閉館は2023年の予定。具体的な解体スケジュールなどはまだ発表されていません。ストーンに久しぶりに訪問し、今後について3代目オーナーにお尋ねしたところ、まだ何も決まってないそうです。

店名がそのまま「ストーン」だけに、石を移築したいところですが、それもなかなか難しいことだと思います。

立地

有楽町駅から日比谷駅からもすぐの有楽町ビルの1Fです。

喫茶ストーン

東京都千代田区有楽町1丁目10-1 有楽町ビルヂング 1F MAP

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「有楽町 2023年秋で閉店する「喫茶ストーン」で今のうちにフルーツサンドを食べておきたい」への1件のフィードバック

  1. 大好きな喫茶です。無くなってしまうのはとてもとても残念です。こういう喫茶は現代人こそ
    必要な気がするのです。時間と言うものの価値を教えてくれるようで。

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