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店構え
TOGUは東麻布2丁目ですが、私数年前まで1丁目に住んでおりました。なので、ここはとても馴染みのある場所です。最寄駅は赤羽橋と麻布十番ですが、ちょっと麻布十番の方が近いでしょうか。しかし、東麻布は十番とは全く違う町で、その違いがこのお店にも現れているかもしれません。
ビルの1階にひっそりとある喫茶店でCAFEとOPENの文字はあるものの、中から見える外の景色に反して外からは中がよくわかりません。そして、いつもとまっている、いや飾ってある?自転車が目印です。
電車で来る人は「麻布十番のTOGU」と言いますが、ここは十番ではなく、十番とは明らかに違う町、東麻布なのです。
ですから本当は「東麻布のTOGU」が正しいのです。(ブログでは便宜上麻布十番にカテゴリーしています)私がそこまで固執するのは東麻布の元住人であり、今でもこの町がとても好きだからです。
シンプルな外観とは少し雰囲気の違う看板です。
店内
外からは中があまりよく見えないのですが、入り口入って正面にL字型のカウンターがあります。その中が厨房です。
基本的にマスターが一人でやっています。
所々にマスターのセンスが光る内装です。▼
窓際にテーブル席が3つあります。
最近目にすることがなくなった箱形マッチが各テーブルに置いてあります。ここは喫煙可能店です。▼
メニュー
ステール製のメニュー、重みがあって手触りもいいです。これは耐用年数が長そうですね。経年変化も味になるしデザイン製も優れいていてメニュー表大賞です。
メニューを見て分かる通り、この店全てがマスターの審美眼によってセレクトされたもので構成されています。▼
オーダー
オーダーしたのはウィンナコーヒーです。
オーダーしてからマスターがホイップしてくれる生クリームはほんのり甘くて優しい味でした。▼
こちらはオリジナルコーヒーです。▼
そして、フードメニューからはハムトーストをオーダーしました。▼
素朴でシンプルなハムトーストはとてもおいしいです。▼
ポイント
床のレンガが椅子の脚でこんなに削られています。これこそがこの店の歴史を物語っています。
このお店は場所柄常連さんが非常に多く、マスターと話を弾ませていることが多いです。そして、その常連さんは皆、マスターとの距離の近いカウンター席に座ります。毎日毎日の常連さんによる椅子を出したり引いたりの積み重ねがこんなにも深い溝を作ったのです。
繰り返し繰り返し来るお客さんが多いお店はいいお店に決まっています。▼
カーペットがすり減っていたり、フローリングが傷だらけになっていたりするのは歴史ある喫茶店によくあることですが、レンガがこんな風になっているのは初めて見ました。▼
何もしていないようで、細部までこだわりが詰まっているマスターの秘密基地に仲良しさんが集まってくるお店です。
レトロとかアンティークともちょっと違う独特の世界観でセンスの光るお店です。
こだわってまーす!おしゃれでーす!を全面に出さない、と言うかどっちかって言うと隠しちゃっているところが東麻布ぽいなと思います。「隠れ家カフェ」と言われることが多いようですが「隠れているカフェ」の方があってるかな。
立地
麻布十番の駅から徒歩3分くらいでしょうか。実は東京タワーも近いです。
駐在の外国人が買い物によく利用する日進ワールドデリカテッセンが以前は道の反対側だったのですが、TOGU側に移転してきました。
TOGUのハムトーストのハムは日進ワールドデリカテッセンのなのかな?と思いました。今度聞いてみよう。
TOGU / 研ぐ
港区東麻布2丁目25−10 MAP