目次
立地と歴史
1952年創業で新橋駅前ビル一号館の2階にあるビーフン東です。
このビルは地下と1階には飲食店が数多くあり賑わっていますが、2階は静かな印象です。
しかし、ここの料理を目当てに毎日多くのお客さんが訪れる場所です。この新橋駅前ビルの竣工が1966年ですからこのビルに入る前から創業していました。遡ると元々は初代が石川県で日本料理店をやっていて、明治中頃に台湾に渡り、日本海軍指定の料亭として営業、第二次大戦中にはマニラにも支店を出すほどでした。
終戦後、大阪にて台湾料理を中心に日本料理を取り入れた「台湾料理 東」を開店します。その後この地新橋に「ビーフン東」を開店し現在に至ります。今は新橋の1店舗のみの営業です。
店構え
ビーフン東はヒガシではなくアズマと読みます。
中華ちまきの地方発送も可能なので宅急便が山のように出ていました。また、テイクアウトも可能で、ちまきやビーフンを持ち帰るために店頭で待っている人もいました。やっぱり大人気ですね。▼
店内
店内は厨房前に長いカウンター席、中央にはテーブル席が並びます。
ちょっと時間をずらして早めの夕飯に行ったらこの通り一番乗りでした。▼
手早い動きで調理をする厨房のスタッフの方々▼
小物やディテールに台湾を感じる店内です。▼
メニュー
メニューは台湾料理そのものです。ビーフン東ですが、ビーフン以外のメニューも豊富です。▼
お酒に合いそうなメニューが並びますね▼
なんと言ってもビーフンです。ビーフンは4種類あります。▼
最後はドリンクメニューです▼
オーダー
やっぱりここに来たらビーフンです。
海老ビーフンは海老が綺麗に円形に並べらています。キャベツともやしもたっぷり乗っていて、ビーフンが見えないくらいです。
一瞬少量?と思いますが、これが食べ進めていくと結構満腹になります。それがビーフンの魅力の一つですね。▼
こちらは蟹玉ビーフンです。
蟹玉をすっぽりかぶったビーフン。見ているだけで食欲をそそります。
海老ビーフンも蟹玉ビーフンもこのままでも美味しいのですが、ちょっと食べ進めたらテーブルにあるニンニク醤油をたらりと落として味変します。ニンニク醤油と言っていますが、そこまでニンニクはきつくありません。たくさんかけすぎると元々の旨味が消えてしまうので、要注意です。かけるというより落とすという感じでいくのがおすすめです。▼
こちらはバーツァン、いわゆる中華ちまきです。
お願いすれば半分にカットしてくれます。二名でオーダーしたので当然カットです。
中にはうずらの卵と豚角煮、椎茸、ピーナッツが入っていて、これまたとっても美味しいです。特にピーナッツの香ばしさがたまりません。餅米ですが、しつこさはなくパクパクいけちゃいます。しかもビーフンの後でもです。2人で半分ではなく1人で一個でもよかったかなぁと思うくらいです。
このちまきは多くの著名人に愛されあの鬼平犯科帳シリーズのグルメ作家の池波正太郎氏も大のお気に入りだとか。納得。▼
ポイント
SL広場側のニュー新橋ビルと並んで新橋の顔とも言える新橋駅前ビルは、中のテナントもそうですが、ビルの存在自体が昭和レトロです。
ニュー新橋ビルにはこのブログでも紹介した2大老舗喫茶店丸い椅子が可愛いカトレアと大きな富士山の写真が目印の喫茶フジがビルの開業時から営業しています。
そんなニュー新橋ビル同様、老舗のお店も数多く入っている新橋駅前ビルにはレトロな純喫茶や昔ながらの昭和を感じるお店がいくつか入っているので順次掲載していきたいと思います。
そんな新橋駅前ビル一号館の中でも人気度で首位に来るのがビーフン東です。
新橋の在住在勤の方々の中にはこのビルの中で何軒も梯子する人も少なくないはずです。
新橋のサラリーマンの胃袋を長年支えてきた多くの人に愛されるビーフン東には新橋駅前ビル共々いつまでも続いて行って欲しいという願いも虚しくニュー新橋ビル同様こちらも解体が予定されています。新橋駅前ビルの解体予定は2022年です。ビーフン東のいく末はいかに?
なんでも新橋駅前ビルは区分所有者がなんと300人以上もいるらしく、再開発の合意にはかなりの時間を要するとみられています。(2022年5月追記)
新橋駅前ビル一号館の他のお店の記事▼
「スパゲティ・ナポリタンとハンバーグが絶品!客足が絶えない人気店 カフェテラス ポンヌフ」
ビーフン東
港区新橋2丁目20−15 新橋駅前ビル1号館 2F MAP