目次
立地
解体までカウントダウンを開始した新橋駅前ビル一号館の2Fにあるビーフン東に続いて、地下にあるパーラーキムラヤです。
新橋には西口広場通称SL広場の横にあるファサードが昭和レトロなニュー新橋ビルと新橋汐留口から徒歩1分の超駅近の新橋駅前ビルの2大昭和レトロビルがあります。
ニュー新橋ビルは1971年、新橋駅前ビルは1966年に竣工した建物です。どちらも築50年以上新橋のサラリーマンを支えてきました。ニュー新橋ビルには開業時から現在まで続くレトロな純喫茶カトレアと喫茶フジがあります。新橋駅前ビルのレトロ喫茶といえばパーラーキムラヤを思い浮かべる人は多いでしょう。
店構え
創業は1966年ですからこのビルの開業時からのお店ですね。この店構えもおそらくその頃から変わっていないと思います。
でも、55年前に”パーラー”ってのは新しかったのではないでしょうか。1928年に資生堂アイスクリームパーラーとして誕生した現在の資生堂パーラーが資生堂パーラーに称号変更したのが1954年なのでもしかしたら、この頃1950年から60年代に流行りだったのかもしれません。
店頭のサンプルケースがもうたまりませんね。▼
店内
ここのインテリアは有楽町の交通会館地下にある喫茶ローヤルに引けを取らない素晴らしさがあります。
おそらくオーナーは全くその魅力に気づいてないのではないでしょうか。レトロフューチャーな壁のレリーフとツートンカラーのベンチシートが最高ですね。わざと作ろうとしてもこの感じってじっくりと経年変化で熟成されていくものなのでできないんですよね。ベンチシートはおそらく創業からのものではなくどこかのタイミングで張り替えをしているようですね。▼
中央には観葉植物と水槽のある間仕切りがあります。▼
メニュー
メニューは平成時代に作り替えられていそうですね。▼
パーラーというだけあって食事もデザートも充実しています。
季節限定ですがフラッペもあります。かき氷と言わずにフラッペというところがパーラーとしての自負を感じます。▼
オーダー
メニューを見ておわかりの通り、プリンのメニューだけでプリン、プリンローヤル、プリンアラモードと3種類もあります。
これは、おそらくプリンとフルーツだけ、プリンとフルーツと生クリーム、プリンとフルーツと生クリームとアイスクリームの三段階なのでしょう。価格が530円、720円、800円と微妙な上昇をしています。虎ノ門のヘッケルンでもジャンボプリンの一択なのに!
で、もちろん大人なので最上級のプリンアラモードをオーダーしましたよ。高崎のコンパルでもプリンアラモードがとても美味しかったので同じ空気を纏うこのお店も間違いないはずです。▼
飲み物はアイスコーヒーです。奥に水槽が見えます。▼
プリンアラモードは中央に鎮座したプリンを取り囲むようにパイナップル、みかん、桃の缶詰のフルーツと間に生クリームを挟みながらメロン、バナナ、りんごが勢ぞろいです。
豪華な生クリームで見えませんがプリンの隣には主張はせずにプリンに従順な執事の如くアイスクリームが並んでいます。そして、最後におかれたであろうさくらんぼがアクセント&色彩担当です。
最近は逆にお目にかかれない基本に忠実なプリンアラモードでした。ごちそうさまでした。▼
ポイント
パーラーキムラヤのポイントはレトロフューチャーなインテリアです。
とにかく椅子と壁のレリーフがとっても素敵です。この空間に来たらプリンアラモードをオーダーせずにはいられません。▼
レトロ喫茶に食品サンプルは欠かせません。
しかし、ない!プリンアラモードがありません!プリンとプリンローヤルはあるのに。これはもしかしてプリンアラモードは当然サンプルなんて置かなくてもわかるよねってことなのでしょうか。もしそうだとするとやっぱりパーラーキムラヤの定番中の定番メニューだったのかも!なんて嬉しくなりました。▼
新橋駅前ビルの開業と同時に開店したと思われるパーラーキムラヤですが、ビル解体後がどうなるのか気になるところです。
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パーラーキムラヤ
港区新橋2−2−15新橋駅前ビル1号館 B1F MAP