上田の喫茶店 メニューは珈琲一択 珈琲 木の実でコーヒーを

立地と歴史

先日上田のコーヒールーム「わたりょう/wataryo」を紹介しましたが、続いて喫茶店「珈琲 木の実」です。

珈琲木の実は上田駅から徒歩で10分くらいの車の通れない路地にあります。一軒隣に上田の有名カレー店べんがる、斜め前に有名中華の福昌亭があります。このあたりを袋町と言います。

木の実の開店は1957年なのですでに半世紀以上が経っています。上田の町の移り変わりをずっとこの袋町で眺め続けてきた老舗喫茶店です。

上田の喫茶店 珈琲 木の実でコーヒーを

店構え

創業60年以上の年季は店構えにはっきりと現れています。

「木の実」店舗の前だけとっても異空間です。

時間の流れが止まっているというより、時間の流れのスピードがここだけ別次元のようなとにかく異質な空気が流れています。レトロとかアンティークという言葉では表現しきれないレガシーがあります。

上田の喫茶店 珈琲 木の実でコーヒーを

この店構えが創業時から変わってないとしたら、当時は相当モダンなファサードだったと思われます。

ブリックをアクセントにして白い塗り壁と木の重厚な扉は日本から遠く離れたヨーロッパを意識しているデザインです。

店名の「木の実」というのはきっと最盛期には日本全国で何軒もあったであろうレトロ喫茶の名前です。現在も都内や千葉などに同名の喫茶店が残っています。

上田の喫茶店 珈琲 木の実でコーヒーを

店内

店内は残念ながら撮影禁止なので写真はありませんが、これまたとってもいい雰囲気です。店構えのイメージを良い意味で裏切る不思議空間が広がっています。

床はレンガで、天井は塗り壁、秀和レジデンスの外壁のように激し目のマチエールに木の梁が何本か通っています。

壁は木で奥の壁には大谷石でできたおそらく暖炉跡があります。

入って左側が厨房でその前に長細いカウンター、カウンターには一本足のスツールが6脚並んでいます。おそらく手作りと思われる紺のキルティングのカバーがかかっています。

中央には一本脚で白い天板の丸テーブルが2個、テーブル周りにはジョージナカシマのスポークチェア風の脚の短い低めのラウンジチェアがカウンター方面を向いて丸く並んでいます。カウンターのスツールとおそろいの紺のキルティングの座布団が敷かれています。

不思議空間に仕上げているのは、天井の梁からぶら下がる無数のお土産類のキーホルダーや絵馬のようなものたち。物凄い埃をかぶっているのですが、それすら不快に感じさせない説得力があります。

壁には靉嘔の版画や、芥川龍之介の息子で音楽家だった芥川也寸志のサインが額装されています。日付は1960年1/23でした。更に、時代を感じさせるジュークボックスや、カブトムシの標本、水晶玉など一つ一つストーリーがありそうなものが並んでいます。店内には不思議な環境音楽のようなものが流れていました。

窓に描かれた教会?の絵▼

上田の喫茶店 珈琲 木の実でコーヒーを



メニュー

メニューはありません。「珈琲でいいですか?」と1人でお店を切り盛りしているママさんに聞かれます。

あまりにも暑かったので1人はホットで1人はアイスコーヒーをオーダーしました。

カウンター内の様子を見ているとサイフォンで丁寧に淹れていました。ホットコーヒーにはオレンジ色の可愛いガラスの容器に入ったミルクがついてきます。

カップアンドソーサーも白のオーソドックスでシンプルなもので、白い丸テーブルとその上に置かれいてる赤い鳥の形の木のシュガーポットととてもマッチしています。

アイスコーヒーはオーダーの際に甘くするか否かを聞かれます。今回は甘くないアイスコーヒーをオーダーしました。アイスコーヒーのグラスもレトロなデザインでとっても素敵でした。味ももちろん、とても美味しくて是非また行きたいと思います。

写真がないのがとても残念ですが、撮れないと思うと隅々までしっかり観察したので、記憶が鮮明です。写真に撮って安心してしまうよりかえっていいかもしれません。

上田の喫茶店 珈琲 木の実でコーヒーを

ポイント

「珈琲 木の実」は全てが完璧なレトロな純喫茶です。東京にあったら大人気になるでしょうね。

訪問時には常連さんが夏祭りの準備について熱心に話し合いをしていました。地元に愛され続ける喫茶店です。上田にこの喫茶店のためだけに行ってもいいくらい完璧です。

メニューがホットとアイスのコーヒーだけっていうのも潔いです。噂に聞いていた珈琲180円というのが今でもそうなのかがわかりませんでした。ホットとアイス合計で630円だったのですが、どっちがいくらなのか不明です。仮にホットが180円だとするとアイスコーヒーは450円ということになります。まぁそんなことどっちでもいいのですが。とにかく個性的で他に類をない喫茶店です。勇気を振り絞って店内に入った時のあの驚きはずっと忘れないと思います。

年季の入った扉の取手には木の実が彫りこまれています。扉の内側はなぜかピンク色でした。▼

上田の喫茶店 珈琲 木の実でコーヒーを


禁煙なのか喫煙OKなのか聞けませんでした。昔は絶対喫煙OKな店だったと思われますが、現在どうなってるのでしょうか。常連さんでタバコを吸っている人はいませんでした。

営業日、営業時間も未確認です。私が訪問したのは平日の午後でした。

木の実

長野県上田市中央2丁目4−9 MAP

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