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創業明治43年!麻布十番の紀文堂は、紀文せんべい、人形焼、そしてワッフルが美味しい老舗和菓子店です。
立地と歴史
紀文堂の歴史は昭和レトロどころか、昭和も大正も軽ーく飛び越えて、明治43年の創業です。今年で111周年というのですから、昭和レトロを追っている身からすると、もう歴史と伝統が詰まりすぎてて、巨匠とかレジェンドとかを超越した存在です。
神々しささえ感じる111周年の文字。隣に貼ってあるポスターは昨年、今年とコロナで中止になっている麻布十番祭のポスターです。
ポスターはイラストレーター宇野亜喜良さんが、麻布十番に事務所を構えていた縁で1999年からずっと手掛けています。時々、宇野さんを十番でお見かけします。
111周年の文字が燦然と輝く2021年の店頭の様子▼
さて、こちらの写真は4年前の紀文堂の店頭です。当然ですが、4年前は107周年です。当たり前ですね。▼
しかし!当たり前ではない看板もあるのです。人形焼と描かれた看板の側面をよく見えてください。
ん???「創業明治23年」の文字が。創業明治43年と20年の誤差があります。これは一体どういうことなんでしょうか。
実は、麻布十番の紀文堂は、浅草にある紀文堂総本店の暖簾わけで、浅草の紀文堂総本店の創業は確かに明治23年です。
人形焼は総本店が守りつづける明治23年からの伝統の味を継承しているという意味合いでしょう。
総本店の方は今でも人形焼をメイン商品としており、ワッフルは麻布十番の紀文堂のオリジナル商品です。
店構え
レンガのマンションの1階にあるお店は、紀文堂人形焼の提灯が目印です。▼
こちら、ビルの側面です。こちら側のテントも可愛いのでついつい写真を撮ってしまいしまた。店主はこの上にお住まいなのでしょうか。ビル名は店主と同じ名前ですね。
側面からは手焼きにこだわる紀文堂の厨房が見えます。▼
店内
お店に入ると商品棚の上にズラリと並べられたサインの数々に圧倒されます。
さすが老舗です。和菓子だけでなく、おかきなどもありますよ。▼
雑誌「おとなの週末」に掲載されているようです。▼
メニュー
コーヒークリームと栗のモンブランのワッフルは、季節限定商品です。十勝小豆を使用した人形焼は七福神です。
下の「揚げあんこ」気になりますね。今度トライしてみようかな。▼
こちら、4年前の同じ季節の店頭です。珈琲クリームは20円ほど値上がりしていますが、栗のモンブランはお値段据え置きですね。
麻布十番で200円でお釣りがくるスイーツなんて、そうそうありませんから貴重な存在です。▼
普段ワッフルは、カスタードとあんずの2種類ですが、季節限定で栗モンブランやコーヒークリーム、抹茶などが店頭に並びます。
和菓子の原料は有機素材のみにこだわった昔ながらのものです。添加物は一切使用せず、自然調味による素朴でやさしい味の和菓子を、ひとつひとつていねいに手作りしています。今時手焼きってそれだけで貴重です。奥の厨房で手焼きしているので、常に出来立てがいただけます。▼
オーダー
やっぱり紀文堂の看板商品、ワッフルをいただきます。消費期限は珈琲が翌日、あんずが翌々日まででした。
そうは言っても当日に食べた方がワッフルのフワフワ具合が全然違います。
そんなに大きくないし、美味しいので、翌日まではむしろ我慢できませんけれど。▼
AZABU KIBUNDOの文字が浮かぶワッフル。
こう見ると洋菓子のようですが、しっかり和菓子なのが紀文堂のワッフルです。▼
上があんずジャム、下がコーヒークリームです。▼
こちら、我慢できずに店頭で食べてしまった栗モンブランのワッフル。
麻布十番の秋の味覚としてすっかり定番です。▼
ポイント
ワッフルを買い行くなら早めがおすすめです。明るいうちにだいたい売り切れてしまいますので、確実に入手したいなら15時前までには訪問したいところです。
店頭にはベンチも用意されているので、ベンチでワッフルをいただいて、人形焼をお持ち帰り、またはその逆などいつも1種類ではおさまらないのが紀文堂の魅力です。
紀文堂のすぐ近くに昭和の味と価格を守っているパン屋さんサンモリッツ名花堂があります。紀文堂の和菓子とサンモリッツの菓子パンなんて最強の組み合わせです。
基本情報
店名 | 麻布十番 紀文堂 |
住所 | 港区麻布十番2丁目4−99 MAP |
最寄駅 | 麻布十番駅徒歩約4分、六本木駅徒歩約8分 |
定休日 | 火 |
営業時間 | 9:30 – 19:00 |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
営業時間、定休日などは変更になる可能性があります。