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水戸 昨年閉店したけれどすぐに復活 喫茶 BENZ-103 / 富


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水戸にある創業1963年(昭和38年)の歴史ある老舗喫茶店BENZ-103。昨年一度閉店したのですが、わずか1ヶ月で復活した不死鳥のような喫茶店です。

一度閉店したのになぜすぐに復活したのか、その答えを探ります。

水戸 喫茶   BENZ-103/富

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立地と歴史

1963年の創業時は、今より水戸駅に近い南町にお店を構えていました。その時は「純喫茶 富」という名前の喫茶店でした。現在の場所に移転したのは1967年で、その時にBENZ-103という店名になりました。103は元々の店名「トミ」の意。

お店の扉の取手部分は店内で灰皿として使用されているもので、赤と黒の2色展開です。▼

水戸 喫茶   BENZ-103/富

創業者の土信田冨久氏は車好きで、とても才能豊かな方でした。剣道、ゴルフ、写真、陶芸を嗜み、本を出版したりしています。また、旅好きでお店に飾られているものは旅先から買ってきたものもあるんですって。

更に、更に、絵も描かれる方で、看板やカップに描かれた車の絵もご自身で描かれたものなんです。すごいですね。

水戸 喫茶   BENZ-103/富

才能豊かな土信田冨久氏は、すでにお亡くなりになり、その後奥様がお店の経営を引き継いでいたのですが、コロナウィルスのパンデミックもあり2020年4月に突然閉店することになりました。

しかし、元々常連だった方が閉店の話を聞いて、即座に新オーナーとなるべく諸手続きを迅速に行なった結果、すぐに引継ぎことが決まりました。メニューや価格の変更は多少あったものの、お店や従業員の方々はそのままで6/1に再開されました。

新オーナーは地元で会社を経営されている方だそうで、何も変えずにそのまま即座に引き継ぐって格好いいですね。仕事の早い新オーナーさすがです。
 
水戸 喫茶   BENZ-103/富

店構え

オーナーが変わってもお店はほとんど変わっていません。ただ、再開するにあたって、店構えの顔であるテントが新しくなりました。除幕式も行なったようです。

ブルーと白のカラーリング、中央に創業者が描いた車の絵、下にBENZ-103 の文字。ここまでは従来のものと全く変わりません。

ただ、一番下に書いてある1961..1963..1967の文字を見てください!この数字の意味は、1961年が創業者土信田冨久の生まれ年、1963年が南町で喫茶富が開業された年、そして、1967年が現在の地に移転してBENZ-103となった年を意味します。

各々このお店にとって記念すべき数字が加わりました。▼

水戸 喫茶   BENZ-103/富

この数字をテントに入れることにしたのは、おそらく新オーナーだと思うのですが、(推測です)この粋な計らい、創業者へのリスペクト、どこまでも、かっこいい新オーナーです。

こちら側のテントは、そのままでした。▼

水戸 喫茶   BENZ-103/富

店内

店内は、1階と2階に席があります。1階は馬蹄形をしたカウンター席のみ。その馬蹄形のカウンターの上部には、木で設えられた燦然と輝くベンツマーク。マークの中は織り上げられ照明が仕込まれているので、ベンツマークがより引き立つデザインです。

1Fのカウンター席には意外にもテレビが置いてあります。こういうところで地元の常連さんが通う店だというのがわかりますね。▼

水戸 喫茶   BENZ-103/富

おそらくこの内装も才能豊かな創業者のデザインによるものでしょう。色々なところが、なかなか斬新です。

2階席は、窓が多く、日差しが綺麗なテーブル席です。外観からも分かる通りウッディで山小屋風です。▼

水戸 喫茶   BENZ-103/富

メニュー

こちらが新メニューです。メニュー関しては新オーナーになって多少改訂されたようです。

しかし、メニューにもちゃんとsince.1963..1967の文字が。▼

水戸 喫茶   BENZ-103/富

こちらは1974年当時の参考メニューです。現在のメニューがこの時のメニューのレイアウトを踏襲したデザインなのがわかります。

細かいところも変更せずに維持していくという心算がこういうところで伝わってきます。▼

水戸 喫茶   BENZ-103/富

オーダー

オーダーしたのは、ホットコーヒー。

創業者土信田冨久氏が描かれた車の絵のついたオリジナルのカップ&ソーサーでコーヒーを飲んでみたかったのです。熱々のホットコーヒーが出てきました。▼

水戸 喫茶   BENZ-103/富

それから、もう一つオーダーしたのが、コーヒーゼリーのアイス乗せです。

コーヒーの苦味とアイスクリームの甘味が調和して美味しい。自分でシロップを加えて甘味を調整することができます。

元々入っていたシロップでちょうど良かったので追シロップはしませんでした。▼

水戸 喫茶   BENZ-103/富

ポイント

創業者は本当にベンツが好きでらしたのでしょうね。そここにその愛が溢れています。

その証拠に喫茶の隣の車庫スペースには、今でも創業者の愛車のベンツが置かれています。1960年代のベンツです。かっこいいですね。

水戸 喫茶   BENZ-103/富

創業者のベンツ愛が伝わりましたでしょうか。

2階に展示されているこの絵も創業者が描かれた絵です。一番上は今も隣の車庫に残るベンツの絵ですね。ちょっと丸みを帯びたデフォルメが可愛いデッサンです。▼

水戸 喫茶   BENZ-103/富

店内にあふれる創業者のベンツ愛、そして、それを維持してきた奥様と連携プレイで運営する3名のスタッフの方々。そして、何よりこの店のレガシーをそのまま引き継いだ新オーナーの心意気。全てが集結してこそ、現在の喫茶BENZ−103があるのだなと実感しました。

もちろん、コーヒーもコーヒーゼリーもおいしかったです。次回は是非ランチの時間に行って食事をいただきたい。

水戸に行ったらBENZ-103ですね。強く推薦したいです。

京成デパート方面に徒歩1分ほど行くとお食事メニュー豊富なROPE/ロペもありますよ!

基本情報

店名 喫茶 富 BENZ-103
住所 茨城県水戸市泉町2丁目2−16 MAP
最寄駅 水戸駅徒歩約20分
定休日 無休
営業時間 8:00 – 19:00
禁煙・喫煙 喫煙可

営業時間、定休日などは変更になる可能性があります。

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