三田通り沿い、慶應義塾大学の東門のすぐ隣にある和菓子屋さん文銭堂本舗は、1948年創業の老舗です。本店は新橋ですが、今回は三田店にフォーカスしたいと思います。
立地と歴史
慶應義塾大学の東門の真横に位置する文銭堂本舗三田店は、さながら大学公認和菓子屋さんのような雰囲気を醸し出しています。別にそういう関係ではないようですが、本当に真横に位置しています。
文銭堂本舗の歴史は古く創業は1948年です。ですから今年で73年を迎えました。創業記念として通常の1.5倍の大きさの「豆大々福」を日程限定で販売しています。これは見逃せませんね。詳細はこちらから。
店構え
緑色の暖簾が目印です。店頭に大きく書かれているのは「学問のすゝめ」。これ、お隣にある慶應義塾大学の創設者福沢諭吉先生のもっとも有名な著作本と同名の最中なんです。
これが、文銭堂本舗、特に慶應義塾大学の隣に位置する三田店では大々的に宣伝されている店構えとなっています。というのもこの福沢諭吉先生の「学問のすゝめ」最中が慶應義塾大学を希望する受験生に縁起担ぎで人気なんだそうです。確かに、ただの最中より縁起が良さそうです。
受験生だけでなく海外のお土産などにも人気が高いのです。というのも日持ちするし、パッケージが本になっていて面白いし、他言語による説明書きもあるので、外国の方に喜ばれそうです。
しかも普通の最中ではなくて手付け最中と言って、パリパリの皮とあんこが別々に入っていて自分であんこを挟んで食べるというもの。この行為もまた貰った人にとっては楽しいですね。▼
店内
店内は正面にガラスケースがあり、右側にも棚があって商品が並んでいます。奥行きはほとんどないのでそれほど広いお店ではありません。ガラスケースにもガラスケースの上にも右の棚にもたくさんの商品が並んでいます。▼
11月なので千歳飴も並んでいました。▼
メニュー
福沢諭吉先生の「学問のすゝめ」と同じくらい一押しメニューが豆大福です。豆大福は「学問のすゝめ」に比べて日持ちしないので、こちらは自宅用にか求める人が多いようです。
豆大福と並ぶのは大粒餅でいわゆる道明寺大福です。道明寺大福にはつぶし餡と白胡麻餡の2種類があります。▼
オーダー
学問のすゝめを手土産に購入し、自宅用に豆大福と大粒餅を購入しました。写真はないのですが、「学問のすゝめ」はお願いすればパッケージの上からさらにお店の包装紙で包んでくれます。贈答用の場合は、包装してもらうと開封したときの驚きが倍増するので、おすすめです。
さて、豆大福と大粒餅です。豆大福は中のあんこが粒あんの日とこしあんの日が分かれています。火曜日はつぶし餡、木曜日・金曜日がこしあんです。訪問した日は金曜だったのでこしあんです。
柔らかい杵搗き餅に、ほどよい塩味の赤えんどう豆、上品な餡と三拍子揃った美味しい豆大福でした。これを食べたら、11月と2月の年に2回だけ購入できる1.5倍の大きさの豆大々福がますます食べてみたくなりますね。
大粒餅は、そのぶつぶつとした形状から「だいぶつもち」と呼ばれていましたが、お釈迦様の頭をかじるのは恐れ多いと言う事で、「大粒餅/おおつぶもち」に改められました。粒々の道明寺の食感と粒餡の相性がたまりません。これもリピートしたい味です。
ポイント
手土産なら、日持ちする最中類、特に「学問のすゝめ」は話題になって喜ばれると思います。自宅用なら賞味期限が当時の豆大福、あるいは翌日の大粒餅です。(大粒餅も夏季は当日)
慶應義塾大学前を通りかかるとついつい吸い寄せられちゃう和菓子屋さんです。本店は新橋で、日本橋高島屋、新宿高島屋などデパ地下にも店舗があります。
基本情報
店名 | 文銭堂本舗三田店 |
住所 | 東京都港区三田2-13-9 MAP |
最寄駅 | JR田町駅徒歩8分、都営地下鉄三田線三田駅から徒歩7分、都営地下鉄 大江戸線赤羽橋駅徒歩8分 |
定休日 | 日・祝 |
営業時間 | 10:00 – 17:00 (土は15:00まで) |
禁煙・喫煙 | 禁煙(イートインなし) |
営業時間、定休日などは変更になる可能性があります。