浜松町 オフィス街の仕事飯は揚げ物たっぷりな定食で。創業80年を超える老舗定食レストランぶらじる

浜松町では秋田屋と並ぶ老舗「定食レストラン ぶらじる」。創業当時はともかく、今は大衆向けの洋食レストラン、しかもフライ物の定食メインが中心で、パワーを補給したい浜松町界隈の男性ビジネスパーソンから圧倒的な支持を得ています。

立地と歴史

第一京浜(国道15号)は大門の交差点から金杉橋方面へ徒歩1分。第一京浜という首都圏の大動脈沿いという立地、しかも大門の駅から徒歩1分、浜松町の駅からも徒歩5分という老舗らしい好立地です。

飲食店が立ち並ぶエリアとはちょっとだけ距離がありますが、お昼の時間帯には安くてガッツリとしたランチを目当てに多くのお客さんが訪れます。

▲創業時期は実はよく分かりません。

浜松町辺りの超老舗としてよく名前が上がるのが秋田屋とこのぶらじる。秋田屋は昭和4年創業、すでに90年以上経っています。ぶらじるも同じ頃に創業したという話もあるので、少なくとも戦前からあったのは確かなようです。

またこの界隈で「ぶらじる」というとかつて東麻布にあった「珈琲園ぶらじる」も有名ですが、たぶん「定食レストラン ぶらじる」とは無関係です。こちらの「ぶらじる」はBRAZIL、「珈琲園ぶらじる」はBRASILでスペルが違いますから。

店構え

店構えは普通のマンションのビルの1階。

ビルに大きく「BRAZIL(ブラジル)」と掲げられているので、おそらくビルオーナーでもあるのでしょう。

▲そのビルの1階が「ぶらじる」です。

店頭の食品サンプルが昭和の洋食屋さんですね。

店内

店内は奥にキッチンがあり、店内には壁際にグループで座れるベンチ席。

それ以外は2人用の小テーブルがたくさん並んでいます。

壁に写真入りのメニュー、テーブルの上には文字だけのメニューが置かれています。

かつては喫煙可能だったのか壁の色がややタバコ色がかっていますが、今は禁煙です。

普通オフィス街のこういう店は喫煙目当てのお客さんも多いのですが、ここは喫煙可をウリに集客する必要もないですし、そもそも食事をするレストランなので禁煙でも問題ないのでしょう▼

スタッフさんが立っているその奥がキッチンです。

螺旋階段を上った先は2階席です。残念ながら2階を利用したこともないですし、利用している人を見たこともありません。

おそらく団体さんの宴会用に使っているのではないでしょうか。オフィス街なので忘年会や歓送迎会など需要もあるでしょうし▼

このように店内は昭和の洋食屋さんらしい佇まいなのですが、戦前からの老舗という感じはありません。

メニュー

今回はランチタイムの訪問だったのでメニューもお昼のメニューです。

ぶらじるはランチが11時から14時まで、夜の営業は17時30分から閉店の21時まで。ただ夜のメニューも昼間とあまり変わりがなかったように記憶しています。
(メディアによっては夜の営業を17時から22時としているものもあるようですが、2022年10月の時点では17:30〜21:00。店頭に案内も出ています)

手書きの昼定食おすすめメニュー。

パンデミック前と比べてちょっとだけ値上がりしています▼

そのメニューの裏面(もしかしたら表面)です。

ヒレかつ、エビフライ、魚フライ、からあげの揚げ物4兄弟が並ぶ「ぶらじる定食」が気になりますね。お客さんの注文を聞いているとやはり人気のようです▼

これは店頭の食品サンプル。

実物そっくりなのはもちろん、サイズもほぼ同じです▼

手書きのPOPも味があっていいですね▼

この食品サンプルとほぼ同じものが出てきます。ということは、もう何十年も出てくる料理は変わっていないのでしょう。

オーダー

今回オーダーしたのは「ぶらじる定食」。

漬物とワカメの味噌汁、さらに冷奴が付いていました▼

大きなお皿に乗る左からヒレかつ、エビフライ、あじフライ、からあげ。付け合せのスパゲティナポリタン(具はなし)とキャベルの千切り。

よくあるこれでもかという山盛りフライじゃなくてどれも適度なサイズなのもいいです▼

お客さんはほとんどが男性ビジネスパーソンですが、この量とサイズなら女性でもちょっと多めに食べたいランチとして利用できます。

ポイント

ポイントはいかにも昭和な、ひたすらパワーを優先したかのようなフライ物定食。

食べ終えたら勘定をして職場に戻るだけ。そんな仕事飯という雰囲気もオフィス街の洋食屋さんです。

ランチとディナータイムだけの営業なので、ちょっとコーヒーでもという利用は難しいですし、店内も老舗らしいレトロ感はありませんが、「昭和の洋食屋」という視点からはこれ以上ないかもしれません。

基本情報

営業時間、定休日などは変更になる可能性があります。