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西新橋 「田村町木村屋」は木村屋總本店直系。19世紀から続く老舗和菓子店

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長い歴史を持つ銀座の老舗パン屋、木村屋總本店には暖簾分けした「木村屋」がいくつもありますが、その中で東京で唯一残っているのが新橋の「田村町木村屋」です。

暖簾分けといっても創業1900年ですから既に100年以上経つ老舗です

店舗こそ新しくなっていますが製法やケーキなどはおそらく以前のまま。今でも昭和レトロな味が楽しめます。

▲”田村町” というのは昔の芝田村町。戦後になって新橋の西だから西新橋という味も素っ気もない町名になってしまいましたが、この田村町木村屋の名前に町名が残っています

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立地と歴史

前述の通り、田村町木村屋の1900年(明治33年)。つまり19世紀から3世紀に渡って営業していることになります。

銀座の木村屋から暖簾分けしたパン屋ですが、木村屋直系の暖簾分けは日本中で十数店しかなく、東京で残っているのはこの田村町木村屋だけになっています。

かつては田村町の店舗2階に洋食店もあったそうなのですが70年代に三田(というか田町)に移転して田村町木村屋三田店として営業していました

でもそちらはパンデミック中に閉店してしまったようです。

▲店内に恭しく掲示されている木村屋の屋号の使用許可証。

もちろん公的なものではなく、木村屋總本店が発行した直系の暖簾分け店であることを示すものです。なんでも木村屋總本店からの暖簾分けと称する ”木村屋” が乱立したため、本当に暖簾分けした店舗にだけこうした証明書を発行したようです。

田村町木村屋は第8号のようです。

またこの場所は都営地下鉄三田線、内幸町(うちさいわいちょう)駅のA2出口の真正面。地下鉄の方が後でしょうから、期せずして駅間近という立地になっています。

店構え

長い歴史を持つ老舗だけに店舗は自社ビル。

▲その1階が店舗です。

近代的なビルや古くからの建物が並ぶ西新橋のオフィス街で老舗感を醸し出しています。

特に注目したいのはレトロなロゴ。テイクアウト窓口の ”自家製洋菓子 田村町 キムラヤ” の文字は戦後に書かれたもののはずですが、戦前のものだと言われても信じてしまいそうなレトロ感です

店内

店内はケーキ、パン売り場とカフェスペース

▲商品ケースに並ぶケーキ!

自社で製造しているそうです。

古くから続いているようなバタークリームのケーキから、21世紀になってから登場しただろうフルーツタルトまで。老舗とはいえ昔からの味だけで勝負なんてことはなく、今どきの洋菓子店として利用できます

▲キッチンスペースではサンドイッチやキッシュ、ドリンクを作っています

客席は2人用の小さなテーブル席が数卓。あまり広い店内ではなく、あくまでベーカリーのカフェです

メニュー

それではメニューを見てみます。

▲軽食はセット物になっていて、日替わりのサンドイッチとスープそれとドリンクの「デリカセット」1,200円。

キッシュとサラダとドリンクの「キッシュセット」1,100円。

さらに300円のオプションとして、好みのケーキを選べる「デザートセット」にアップグレードすることができます。

▲こちらはドリンクのメニュー。

ブレンドコーヒーが520円です。

ケーキに合うよう濃いめに淹れているそうです

▲これはショーケースに並ぶケーキです。

デリカセットかキッシュセットでランチして、さらにデザートセットを付けると300円で好きなケーキを選べます。

どれも400円とか500円するので、つい頭の中でどれがお得か計算してしまいます。

▲これはキッシュとサンドイッチです

オーダー

この日はは遅めのランチと早めのおやつを一緒にオーダーしました。

▲写真で上がキッシュセット、下がデリカセットです。

デリカセットのサンドイッチはその日の日替わりサンドイッチ。この日はビーフパストラミとクリームチーズのサンドイッチでした。

キッシュセットの方はショーケースに並ぶ好きなキッシュを選ぶことができます

▲デリカセットのスープ、この日は夏野菜のポトフでした

▲こちらはキッシュセットのキッシュ。

この日チョイスしたのは生ハムとゴルゴンゾーラのキッシュ。卵が濃厚です。

▲遅めのランチの次は早めのおやつ。

どれか一つはデザートセットのケーキ、残り2つは単品でオーダーしたケーキです。

▲フルーツのショートケーキ、500円。

フルーツのショートケーキと聞いて日本人の誰もが頭に思う浮かぶイメージがこれですね。

▲バタークリームのケーキ、450円。

スポンジにバタークリームをサンドしたケーキ。これは見た目も味もレトロです。昔はこれが洋菓子としてのケーキの定番だったのではないでしょうか。

▲タルト・フィグ(焼き込みいちじくのタルト)、450円。

実は田村町木村屋のケーキで一番の名物、人気メニューはバナナケーキ、250円なのですが、この日はランチしている間に売り切れてしまいました。

こんど通りかかった時にでも購入して追記しますね。

バナナケーキとフォートタワー店

本店のバナナケーキは売り切れるのが早いのですが近くの日比谷フォートタワー店なら遅い時間でも手に入りやすいと聞いたので、フォートタワー店にバナナケーキを買いに行ってみました。

▲最近できた日比谷フォートタワーの1階ロビー、近代的なオフィスビルの総合受付の隣というロケーションです。

本店は内幸町駅出口の目の前でしたがフォートタワー自体は同じ内幸町駅から50mくらい。最寄り駅が内幸町なことは変わりありません。

ケーキなど洋菓子の販売、それと本店と同じようにレストランが併設されています。

▲平日の夕方3時過ぎの訪問でしたが、まだこんなに沢山ありました。

内幸町の本店と違いフォートタワー店は開業してから日も浅く存在を知られていないのかもしれません。

バナナケーキは1個324円(税込み)です。

▲箱詰めしてもらうとバナナケーキ3つでちょうどギッシリな感じ。

要冷蔵なのでよほど近所でない限り保冷剤を付けてもらいます。

また賞味期限はその日のうちということですが、1日経つとバナナが黒くなって見た目が悪くなるというのが大きな理由みたいです。

▲手に持つとずっしり重いケーキです。

重いバナナをクレープで巻いたような感じに見えます。

このまま手に持ってかぶり付いても良いですし、ナイフを入れて上品に食べるのも良し。

▲ナイフを入れて半分にしてみました。

太いバナナを真ん中に、カスタードクリームとクレープで包み込んだケーキ。そんな表現がぴったりです。

思っていた以上にバナナの比率が高く、それなりカロリーは高いけどヘルシーそうに見えるので罪悪感は低い。要するに食べ過ぎ注意なケーキです。

本店でバナナケーキなどお目当てのものものが売り切れてしまっていていもフォートタワー店では手に入るかもしれません。本店と日比谷フォートタワー店は日比谷通りを挟んでこっち側とあっち側で徒歩3分くらいですから、そんな時はフォートタワー店へ行ってみることをおすすめします。

ポイント

創業1900年という歴史もですが、銀座の木村屋總本店直系の暖簾分け店という稀少性もあります。

内装や店内の設えは昭和後半かなぁというものですが、そのパンやケーキからはやはり老舗ならではの歴史を感じます。

週末はお休みなので平日に利用することになると思いますが、ランチタイムは近隣の女子利用で混み合うのでその時間帯を避けて利用するのが良いでしょう

基本情報

店名 田村町木村屋 田村町本店
住所 港区新橋1丁目18−19  MAP
最寄駅 都営三田線 内幸町駅A2出口前
定休日 土日
営業時間 9:00 – 19:30
禁煙・喫煙 全席禁煙

営業時間、定休日などは変更になる可能性があります。

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